慢性腎臓病(CKD)
この病気について
水を飲む回数が増え、頻尿が見られるようになり、時折食欲が無くなったり吐き気がみられたりします。下痢等は無く、便の状態は変わりません。以前より元気が無く見えたり、寝る時間が長くなった気がするといった症状を示します。中高年の猫や犬に多く見られる病気です。
当院での治療
- 血液検査、尿検査、超音波検査、レントゲン検査により腎臓の状態を確認します。
- 慢性腎臓病に対して、当院の症例で最も治療効果の高いホモトキシコロジーを中心とした治療を行います。
- 症状によってオゾン療法を併用する場合もあります。
- さらに、現在腎臓病に使用できる薬がいくつかあり、症状によってはこれらの薬を併用する必要がある場合もあります。
治療内容と経過
- 各種検査結果により最善のホモトキシコロジー薬の組み合わせを決めます。
- 通常は3〜4種類のデトックスと細胞機能再生の組み合わせとなります。
- 最初の1〜2か月間は1週間に1〜2回のホモトキシコロジーの注射を打ちます。
- お家で毎日、お薬を1〜2種類飲ませていただきます。
- 体調の改善に応じて、ホモトキシコロジー注射を週1回から10日に1回程度に減らし、1〜2か月経過後からは2週間に1回程度とします。それ以後は、検査結果や病状により治療回数やお薬を調整します。
- 急性腎不全状態のほか、慢性腎臓病でも重症の場合には1〜2週間入院して点滴治療が必要な場合もあります。
予後について
慢性腎不全の治療は一生続くことです。当院では飼い主様とよくご相談しながら最善の方法を一緒に考え、ご提案します。
費用の目安
ホモトキシコロジー注射 |
1回3,500円〜5,300円 |
オゾン治療 |
1回2,000円 |
ホモトキシコロジー飲み薬 |
1か月5,700円〜 |
飲み薬 |
1か月4,500円〜 |
※金額は全て税抜き価格です。
※検査の有無や薬の量によって料金が変動します。
※治療や費用は、動物の種類や症状で変わります。詳しくは当院にお問い合わせ下さい。
腫瘍疾患
この病気について
手術ができない症例や、手術を希望されない飼い主様のために、当院ではホモトキシコロジーやレーザー・オゾンを用いた治療法を行っています。
主な治療
- レーザー治療法では、ICG修飾リポソームを用いた光線温熱化学療法を行います。適応は以下の通りです。
血管の豊富な腫瘍:血管肉腫、鼻腔内腫、瘍肺転移
炎症が強い腫瘍:肥満細胞腫、炎症性乳癌、体表にある腫瘍
- ホモトキシコロジーやオゾン療法は全ての腫瘍疾患に適用します。
- 上記3種類の治療法を組み合わせて行うことで、効果が上がります。
ICG修飾リポソームを用いた光線温熱化学療法とは
光を吸収する物質と少量の抗癌剤をリポソームという物質に腫瘍まで運ばせ、外側から近赤外線レーザーを照射することにより腫瘍細胞内で熱を発生させ腫瘍を自滅させる方法です。
- ICG修飾リポソームは1回体内に入れると約3週間効果が持続します。その間に体外から腫瘍に向けて近赤外線レーザーを照射します。
- 照射回数は腫瘍の状態によりますが、最初はなるべく多く、週に2〜3回以上照射した方が良い結果が出る傾向があります。
- この治療法の場合、週に2回ホモトキシコロジーの注射を併用します。注射は経過により回数が変わります。
備考
この治療法は根治治療をめざすものではありますが、腫瘍の状態によっては現状維持、進行の阻止やQOLの向上を目指す治療でもあります。
費用の目安
ICG修飾リポソーム処置 |
体重10kgぐらいまでは1回35,000円、10kg以上は体重により異なります。 |
ホモトキシコロジー注射 |
1回3,700円〜4,900円 |
近赤外線レーザー |
1回3,500円 |
オゾン療法 |
1回2,000円 |
※金額は全て税抜き価格です。
※検査の有無や薬の量によって料金が変動します。
※治療や費用は、動物の種類や症状で変わります。詳しくは当院にお問い合わせ下さい。
椎間板ヘルニア
この病気について
突然後肢の動きが悪くなり、時間が経つにつれほとんど立てなくなり歩けない状態になってしまいます。椎間板ヘルニアとは、脊髄神経が何らかの原因で損傷し、感覚および運動機能を低下させたさせたことが原因で起こり、時間の経過とともに悪化していく病気です。
当院での治療
- 感覚神経・運動機能の検査
- 脊髄神経をポリマーコーティングして物理的・免疫的損傷から脊髄神経を守ります。
- ホモトキシコロジー、半導体レーザー治療、オゾン療法を併用した治療を行います。
治療内容と経過
1日目
- 問診後、触診により感覚神経・運動機能検査およびレントゲン検査
- ホモトキシコロジー治療及び半導体レーザー治療
- 飲み薬を処方します。
2日目
- 脊髄神経コーティング点滴治療、1日のうちで間隔を空けて2回行います。
※午前中早く始めてもお迎えは夕方になります。
- 半導体レーザー治療もあわせて行います。
以後1〜2か月間
- 3〜4日間隔で半導体レーザーとホモトキシコロジーによる治療
- 適宜、オゾン療法を併用します。
- その後は経過に応じて1週間に1回、10日に1回と間隔を空けて治療を継続します。
予後について
以上の治療を行った結果、ほとんどの患者様は歩行できるようになり、日常生活も普通に送れるよういになります。再発予防のために1か月に1回程度は注射と半導体レーザー治療を受けて頂いています。また、飲み薬は再発予防のために継続して飲ませていただきます。
費用の目安
脊髄神経コーティング点滴治療 |
1回55,000円〜 |
半導体レーザー治療 |
1回4,000円 |
ホモトキシコロジー注射 |
1回3,500円〜4,900円 |
オゾン治療 |
1回2,000円 |
お薬 |
10日分3,800円 |
※金額は全て税抜き価格です。
※検査の有無や薬の量によって料金が変動します。
※治療や費用は、動物の種類や症状で変わります。詳しくは当院にお問い合わせ下さい。
高齢犬・高齢猫の健康維持
老化とは
高齢になると肝臓や腎臓の機能低下が見られるようになります。血液検査や聴診、視診で明らかな変化が見られなくても、老化は免れられません。老化の多くの原因は紫外線であったり、体内で作られる老廃物や活性酸素であったりします。当院では、これら老化を進行させるものから体を少しでも守ることを老化対策の基本としています。以下の様子が一つでも見られたら老化が始まっています。また下記以外にもさまざまな様子が老化のサインである場合があります。ワンちゃん、ネコちゃんそれぞれ老化がはじまる年齢は異なりますが、まずは変化が表れた様子を把握し、最適な対策を見つけることを当院ではおすすめしています。
老化と思われる生活行動
- お散歩のとき、ゆっくり歩くようになったり立ち止まったりする。
- 呼吸がハアハアしたり時々咳をする。
- だっこをするとキャンと鳴くことがある。
- 食事を食べたり食べなかったり、まだらな状況となる。
- 寝る時間が長くなる。
- 夜中に歩き回ったり吠えたりする。
- 何処かにぶつかったりする。
- 名前を呼んでも反応が悪い。
老化に対応する方法
- ホモトキシコロジー:体内に溜まった老廃物を排出し細胞の活性化を進めます。
- オゾン療法:抗酸化作用により代謝を改善し免疫力の強化をします。
- レーザー療法:消炎鎮痛効果に優れ、血行促進にも効果があります。
費用の目安
ホモトキシコロジー注射 |
1回3,700円〜4,900円 |
レーザー治療 |
1回4,000円 |
オゾン療法 |
1回2,000円 |
※金額は全て税抜き価格です。
※検査の有無や薬の量によって料金が変動します。
※治療や費用は、動物の種類や症状で変わります。詳しくは当院にお問い合わせ下さい。
ホルモン疾患
ホルモン疾患とは
ホルモンのバランスが悪くなってしまう病気で、最近多く見られます。以下のようなホルモンが関係しています。
- 甲状腺ホルモン 副腎皮質ホルモン 前立腺ホルモン 女性ホルモン
- 男性ホルモン 避妊手術によるホルモン異常等が多くみられます。
主な治療
当院ではホルモン疾患には、ホモトキシコロジーと飲み薬を併用した治療が最適と考えています。ホルモン剤を使用する治療ではないため副作用はほぼ無く、安心していただける治療です。
治療は注射と投薬をし、検査により状態を確認しながら進めていきます。
費用の目安
各種ホルモン検査等 |
1項目につき2,500円〜 |
ホモトキシコロジー注射 |
1回3,700円〜 4,900円 |
飲み薬 |
(錠剤)1日150円〜
(液体)約20日分1,600円〜 |
※金額は全て税抜き価格です。
※検査の有無や薬の量によって料金が変動します。
※治療や費用は、動物の種類や症状で変わります。詳しくは当院にお問い合わせ下さい。